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ブリッカでクレマを作る方法〜総まとめ

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エスプレッソのようなクレマが作れるマキネッタ「ブリッカ」ですが、手放しでクレマが出来るというわけではありません。特に普通のマキネッタ(モカエキスプレスなど)を使った経験があると、失敗してしまう可能性があるように思います。上手くクレマを作るためのポイントを解説する前に、まずは上手くいかない時にやってしまっているケースを紹介していきます。

上手くいかない時にやっていること

粉の粒度が粗い

もしクレマが出来る気配が無いのであれば、まずは挽目が粗い可能性が考えられます。

粒度が粗いと抽出が安定せず、慣れて来ると分かるのですがどこが抽出のピークか掴めません。そして最悪吹きこぼしてしまう恐れもあります。

液体の色も薄いです

ですが自宅の器具などの都合で、細挽きにしたくても出来ない場合もあるでしょう。そういう時は、カリタから販売されている丸ロシを使うといくらか安定しますし、うまくいけば少しクレマが出来る時もあります。

2カップのマキネッタには3番のロシが合います

火が大きい

ここで言う火が大きいと言うのは火力のことではありません。コンロの直径のことです。初め使い始めた頃は、大きなコンロにミニ五徳をセットして火にかけていました。

これを使えば確かに小さなマキネッタでもコンロに置けます。ですがこれが良くありませんでした。

コンロの火が大きく距離も出来ているため、底面にしっかり火が当たっていません。寧ろ外側から熱されていて、そうする事で熱が上まで回ってしまい、抽出されたコーヒーが煮立ってしまう。そのせいでクレマが消えてしまうということが起こるんです。

これは普通のマキネッタであれば問題ありません。なのでこれまでマキネッタを使ったことのある人は、引っかかりやすい落とし穴かと思われるポイントです。

火力が弱い

次は火力の話です。この次に吹きこぼれについてお話しますが、ブリッカは使い方を間違うと盛大に吹きこぼれる場合があります。そう言った経験をした人は、火力を絞ってしまうかも知れません。ですがあまり絞りすぎると、きちんと抽出されなくなってしまいます。正しい抽出方法さえ分かれば、寧ろ火力は強めでも良いくらいです。

火力が強い/火にかける時間が長い

最後の問題は、強すぎる火力と火にかけている時間です。弱すぎても上手くいきませんが、強すぎても吹き出す原因になります。程よい中火が良いですが、その辺りは何度かやる中で掴むのが一番良いでしょう。それとは別に、火にかける時間は自分でコントロール出来ます。これも通常のマキネッタになれているとやってしまいがちですが、抽出が終わるまで火にかけていると吹きこぼれる可能性があります。

ブリッカは抽出を途中で切り上げると上手くいきます。抽出途中で火を消すのも一つの方法ですが、確実なのは火から上げてしまうこと。この辺りの説明は、以降で行う上手く抽出するためのポイント解説でお話しします。

上手く抽出する為に行うこと

豆は細挽きで

まず粉の粒度をなるべく細かくする事が、上手く抽出しクレマをしっかり作るための基本です。我が家ではいつもカリタのグラインダーNEXT Gを使っていますが、一番細かいところにダイヤルを合わせて挽いています。

写真では分かりにくいですが、かなり細かいです

炎をしっかり底面に当てる

ミニ五徳は使わない方が良いという話を前にしました。そこで、ちゃんとブリッカのサイズに合ったコンロで火にかけます。

あと火力についてもここでチェックしておきます。

この火力では強すぎです。

これでは弱すぎます。

これくらいがちょうど良いでしょう。

途中で火から離す

最後のポイントは、抽出を途中で止めるという事です。抽出を止めると言ってもすぐには止まりません。特に火を止めるだけでは、コンロの予熱で抽出は進んでしまいます。なので途中でブリッカを火から上げてしまいます。

そのタイミングがいつかと言うと、抽出がピークに達したとき。そしてこのピークがどこかと言うと、一番音が大きくなる時です。これは動画を参考にして頂ければと思います。

以上のポイントを踏まえれば、きっとブリッカを上手く使えるはずです。

追加情報

ここからは、更にブリッカを使う上でのコツや豆知識を紹介したいと思います。

水量について

水量はちょっと少ないくらいがおすすめです。初めの頃は120ml使っていたのですが、Youtubeのコメントで減らした方が上手くいくと教えて頂いたので、それからは100mlで抽出しています。動画内も全て100mlです。

極細挽きでも問題ない

ブリッカは余り細かく挽きすぎない方が良いと言う話も聞くので、MAZZERのエスプレッソ専用グラインダーMAJOR V ELECTRONICで極細挽きにしてみました。

極細挽きの粉をバスケットに重鎮します。

結果ですが、寧ろクレマの量で言えば更に増えた時もありました。(アナログな器具なので、通常と変わらない時もあります)

ところで肝心の味についてですが、極細挽きだと過抽出のエスプレッソのような苦味を感じました(使用した豆は中深煎りのブレンド)。NEXT Gで挽いている時の方が、ちょうど良い苦味と心地良い酸味が合わさり美味しかったです。ただこれは豆との相性もあるかもしれません。

丸ロシについて

丸ロシを使うとクレマがしっかり作れると聞いた事があるので、そちらも検証してみます。

カリタから販売されている丸ロシ。マキネッタ用にこんな商品があるなんて今まで知りませんでした。2カップのマキネッタなら3番のロシがピッタリ合います。

抽出はここまでに紹介したように行います。結果は使わない場合と変わらない時もありましたが、ちゃんとクレマがたくさん出来た時もありました。

ただし、ロシを使うと若干クレマのきめが粗くなるようです。

一番初めにもお話したように、細挽きにするのが難しい環境では有効でしょう。

まとめ

ブリッカはアナログな器具です。それにコーヒー豆も全てが同じではありません。同じように抽出していても、少しの事で結果が変わって来るように感じます。しかしそんなちょっとわがままなところが、この無骨なコーヒー器具、マキネッタの魅力の魅力だとも思います。あまりきっちりしすぎず仕上がりにワクワクしながら、コーヒーライフを楽しめると良いですね。

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