エスプレッソマシン

自宅への業務用エスプレッソマシン導入記録①

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先日ついに、6年近く働いた喫茶店を退職。一旦現場からは離れることになるのだけれど、コーヒーだけじゃなくエスプレッソにも現場と同等のクオリティで向き合っておきたいのと、ラテアートに関してもまだまだ課題や目標を残したままなので、自宅にマシンを置こうと思っているのです。

条件は10万円台で買えるような安価な物ではなく(決して安くはないのだけれど・・・)、本格的で小規模の店舗などで問題なく稼働させられるレベルの、1グループの業務用マシンが良い。



まず今回、自分にとって対象外となるタイプは以下のようなもの。

家電量販店でよく見るような数万円から購入できるタイプ。業務用に比べると当然スチームの力も抽出の圧力も弱い。
弱くなると、きめの細かいミルクが作れない=ラテアートに影響する。抽出に十分な気圧がかけれない=美味しいエスプレッソを抽出できない。

家庭用でようやく10万円を超えてきても、個人的に満足出来る仕様には届かない。
例えば、エスプレッソの抽出とミルクのスチームが同時に出来ない。抽出時の音が非常に大きい。そしてやはりスチームなどの圧が弱い。


つまり自分の条件は、
ダブルボイラーである事(抽出とスチームが並行してできる)
ロータリーポンプである事(エスプレッソの抽出が比較的静か)
100Wの電力でもパワフルなスチームが可能である事(業務用の200Wのマシンに比べるとどうしても劣る)
タンク式である事(水道直結だと、時々近所で水道工事したとき大変なことになる・・・)

が、いったんの最低条件となります。



それ以外にも例えばスチームノズルから水が滴るとか、タンクの容量、筐体の重さ(軽いとホルダをはめた時に動いてしまう)など見ていかないといけない点はあるけれど。


自分にとっての理想のマシンとは

それではどんなマシンが自分に合っていそうなのか?例えば以下のようなもの。

左からマルゾッコのリネアミニ、ECMのエレクトロニカ、VBMのdomobar super double。
他にもありますが、全てダブルボイラー、タンク式、ロータリーポンプですね。

※一番右のdomobar super doubleは恐らくバイブレーションポンプと思われます。バイブレーションポンプだと価格は下がるけれど、抽出時の音が大きくなったり安定性はロータリーポンプの方が優位になるので、今回の自分の条件には合わないかも・・・


どうやって買おう?

今考えている規模ならネット通販でも販売しているけれど、細かな要望があったりスチームの感じなどは実際に自分でやってみないと分からない。当然エスプレッソの味わいも現場でないと分からない。

ネット情報だけでは限界があるし結局実際に見て触らないと分からないことだらけ。。
そんな折少し前に、丁度この時期に開催されているファベックス関西の存在を同じ会社の人に教えてもらったので、今回そちらへ行ってきました!

ファベックスとはざっくり言うと、飲食業界の展示会ですね。


今回訪問したかった会社は2社

一つはラッキーコーヒーマシンという会社。

業務用の大型のエスプレッソマシンなど、様々な専門的な道具を扱っておられます。
今回リネアミニを出展されるとあったので行ってきました。

ホームページ→https://www.lucky-coffee-machine.co.jp/



もう一つはBrewmaticという会社。

こちらもたくさんの業務用製品を扱っておられ、今回自分の目的に沿ったものがあるか分からなかったのですが、見に行ってきました。

ホームページ→https://www.brewmatic.co.jp/



ラッキーコーヒーマシン

写真はこんな一枚しかないけれど、ここでは初めてリニアミニと対面。
(手前にはMarhlkonigのEK43がありますね)

以下リニアミニに関して。

  • 重量があるので、ポルタフィルターをグッと固定しても筐体が動かない。

  • タイマーは無し。自分で止めるまで抽出される。

    抽出されたエスプレッソはクレマもしっかり有り、とろ味もあった。

    スチームは大型のマシン意外を初めて触ったが、こんなものなのかなって感じ。
    ギリギリの強さかなという印象だったが、ミルクは柔らかいミルクを作る事が出来た。

    洗浄モードというものはなく、洗浄剤をセットし何度か湯を出してやる作業を行う。

Brewmatic



続いてBrewmaticさんのブースへ行くと何やら見たことのないマシンが。来年春予定だが、まだ発売は未定との事。ELEKTRAという会社の、VERVEという名前のマシンだそう。

以下このマシンに関して。

  • スチームのパワーが非常に弱く、20ozのピッチャーではほぼミルクが回らない。

    最初粉を詰めて抽出をしようとするとエスプレッソが出てこず、下から湯が出始めた。
    詰めすぎると湯が抜けない?そんな事ある?

    もう一度詰めなおすとシャバシャバのエスプレッソが出てきた。

    ロータリーポンプとの記載はあるが、抽出中の音が大きかった。



うーん80万円の価格帯で、このような事はないと思う。理由は分からないがそこまで追求しなかったのは現時点では参考出品で、それに販売が決まったとしても来年なので。


ファベックス関西2020へ行ってみて

今回実際に触れたのは以上の2つのマシンだけだったが、スチームの感触などを確認できた事はとても良かった。
それだけでなく有難いことに、展示会での人との繋がりから色々と新しい情報も収集することができ、来週以降から具体的に各営業所のショールームを回る流れも作ることも出来た。感謝です!

それでは今現在での、マシン候補を並べておこう。

あと一つ、BezzeraのMiticaというマシン。これも見てみたいのだけれど、これを触るにはカリタになってきそう。



マシン購入にあたって、やらない方が良い事

これは想像してみてその通りといった感じだったけれど。

一つは、ネット通販や直輸入はオススメしない。場合によっては安くで買えるケースも有るかもしれないけれど、後々のメンテナンスは必要になってくる可能性が高い。と言うか長く大切に使っていくのならやって貰った方が良い。
もしマシンに問題があった場合も代理店は見てはくれるけれど・・・ってこと。やはり良い関係性は大切ですよね。

もう一つは中古品もやめておいた方が良い。例えばオークション。どの程度稼働していたか、メンテナンスはキチンを行われていたかと言った使用状況も分からないし、電磁弁やそれ以外の内部構造の中にも経年劣化していくものや消耗品も多い。
結局付き合いのない代理店に修理をお願いすることになるのも、個人的にはあまり健康的なかたちとは思えない。

最後に

今回は触れてこなかったけれど、エスプレッソの味づくりにはグラインダーもとても大事。
各ショールームに行った時に、良いグラインダーも見つけてこよう。

そして改めて、今回初めにこの展示会の存在を教えてくれた人、実際に行けるまでの段取りをしてくれた全ての人、みんなホントに感謝してます、スゴく有難いです!

ここからは、もう少し踏み込んでマシンに触れていきますね。

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