自宅への業務用エスプレッソマシン導入記録②~マッツァーのグラインダーについて
先日DCSさんのショールームにお邪魔した時に見せていただいたマッツァーのグラインダーについて、色々な情報をSAVEしておこうと思います。
先にまずは個人的グラインダートーク
シモネリ ミトス・ワン
これまでは店舗でずっとミトスを使っていた。ミトスはメッシュを変えた場合、バスケット2~3杯分は粉を捨てなければメッシュが変わりきらない。なぜならば、刃から出口までの間に残っているメッシュを変える前の粉が、構造上中々出切らないため。
これはかなり豆を消費するので、個人でじっくりアジャストしたい時にはストレスになってしまいそう。刃はフラット刃。
マルケニッヒ EK43
言わずと知れた、現在最も注目されていて世界大会でも使用されているグラインダー。
だけどもこれ実はエスプレッソ専用のグラインダーではないくって、メーカーもそう言っている。それがなぜスタンダードのように使われだしたかというと、2012年のWBCで優勝したバリスタがこれを使っていたことで一気に注目されたからだ。
しかし最高級のグラインダーである事に間違いはない。普通に、これで挽いた豆で珈琲を淹れてみたい。フラット刃。
マルケニッヒ PEAK
2013年WLAC公式グラインダー。一時期使用した経験がある。
結構ダマになったが、味わいは丸くてタクタイルもとても滑らかだった印象がある。こちらの方がミトスよりも好きだった。
微粉が多いと聞いたが、コニカル刃なのだろうか?
マッツァーというメーカー
マッツァーと言えばこの形、このデザイン!最高峰のエスプレッソ専用のグラインダーを作る、イタリアの老舗メーカーです。
全てのパーツを自社で製造すると言う徹底した品質管理で、そんな工場はこれまたスゴいそうです。
と言う事で、今回はマッツァーを触りたかった!
DCSさんはグラインダーに関してはマッツァーを扱っておられたので、今回エスプレッソマシンを見せてもらうと同時に是非マッツァーを試したいと思っていました。
ここからはマッツァーの内容になります。
ミニはやめたほうが良い?
マッツァーのラインナップの中に”MINI”と言う物があるんですが、いきなり否定になってしまうのですが、自分は候補からは直ぐに除外しました。
理由は、規模が小さいためにモーターも小さく、よって浅煎りの硬い豆を引く時には豆を噛んでしまう事があるためです。
この類の話は、調べていると他にもやはり出てきます。深入りでイタリアンエスプレッソや、基本的にブレンドなどしか考えていない場合には大丈夫なのだと思うのですが、例えば今流行りのシングルオリジンなどのエスプレッソをやってみたいと思う場合には止めた方が良いという事です。
SUPER JOLLY ELECTRONIC
ではどう言った選択肢になってくるかと言うと、例えばこのジョリーです。ただこのグラインダーも今となってはなのですが、他のグラインダーなどと比べると粉の飛び散りが気になったり、静電気の関係でやはり少しダマになるんですよね。。
勿論20万円以上する高級グラインダーですよ!だけど、他社からもいろんなグラインダーが出てきた事で、ウィークポイントが浮き上がってきた感じでしょうか。(フラット刃)
最新のグラインダーは全く飛び散らない、ダマにもならない!!
そこで丁度最近新しく出たグラインダー、KONY S ELECTRONICと、MAJOR V ELECTRONIC。このグラインダーは完全に惚れました。まず先に書いたジョリーのウィークポイントが全て解消されているんです!
マッツァーからすると、現場で薦める場合でもやはり飛び散りが、そこだけがネックだったと言います。しかしこのシリーズからは、自分もやってみましたがめちゃくちゃサラサラと粉が落ちてくれます!
静電気除去は初めシモネリのミトス・ワンがやり始めて、現場では驚きの声がありました。その技術は特許を取っています。
この度マッツァーはまた違った独自の技術で、一切ダマにならずに粉を落とすことを可能にしたのです!ミトス・ワンを使っていた自分がこの新しいグラインダーを使って、全く遜色ないと感じました。
メッシュが直ぐに変わってくれる!!
これも凄いことですよ。この最新のマッツァーのグラインダー、刃から出口までの距離がとても短いんです。2cmくらいだったでしょうか。
写真はコニカル刃のKONY S ELECTRONICですが、MAJOR Vも同じです。写真なのでちょっと分かりにくいと思いますが、刃があって、赤丸のところが出口です。粉の残る場所がないんですね。
実際メッシュを変えた時、メーカー推奨ではバスケット1杯分だけ捨てて下さいとのことです。自分もやってみましたが、ちゃんと変わっていました。
まだ終わらない。メンテナンス性が最高!!
更に素晴らしい点が、上の写真でも感じられますが歯の掃除がめちゃくちゃ簡単。しかもメッシュに一切影響なくパーツの取り外しができるという点です!
刃の掃除をする場合、まずホッパーを取り外します。直ぐに刃が見えていますね。この時点でもちょっと凄いなと思いました。
例えば下の写真は先に紹介したマルケニッヒのPEAKの、ホッパーを取り外した状態の写真。
刃は見えていないんです。マッツァーの新型素晴らしいです。
マッツァーの話に戻りますが、写真赤い矢印のゴムの下に六角ネジがありまして、それを外すと上部がまるごと外れます!メッシュ調整のためのハンドルなど諸々がまるごと外れるので、アジャストに全く影響しない!
刷毛などで粉を払って、微粉などが塊になっていたらとってやって、後は掃除機ですってやれば綺麗になります。
いやね、手入れのしやすさはめちゃくちゃ大事です!勿論味に影響しますし、長持ちしますし、愛着も湧いてきます。このグラインダーはまだ新しいので現場での連続運転に関するデータはありませんが、その辺りはブランド的には間違いのないものと考えられますね。
まとめ
値段的にはやっぱり上がって30万円クラスになってきます。けれど、これを持っていたら本当にワクワクすると思います。ドーサーに貼ってあるエンブレムも、すごくかっこいいんです・・・。
飛び散らない、ダマにならない、メンテナンス性が最高、メッシュが直ぐに変わる、デザインが良い。
これだけ揃っていてメーカーも信頼のマッツァーなので、後は値段ですが、相当欲しいです。。
今度はラッキーコーヒーマシンさんのショールームに行ってきます。そこでまた色々なグラインダーを見る事が出来るので、マシンと一緒に見てこようと思います。