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ブリッカで綺麗なクレマを作る方法

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ビアレッティ社のブリッカは、エスプレッソの様なクレマが作れると言うことが売りのマキネッタです。モカエキスプレスが有名ですが、同じマキネッタのラインナップにこのブリッカはあります。ところで初めの頃、これらの名前が何を指しているのかいまいち分かっていませんでした。マキネッタ、モカポット、モカエキスプレス…同じもの?呼び方が違うだけ?そんな感じで中途半端な理解になっていました。

呼び方について

最初にその呼び方について少し整理しておきたいと思います。まずマキネッタやモカポットは同じ意味で、直火式エスプレッソメーカーの事です。「ドリッパー」とか「ケトル」みたいに、製品の総称と言うわけです。そしてモカエキスプレスやブリッカと言うのがその商品の固有名称、それらを作っているメーカーがビアレッティと言うわけです。「ビアレッティのブリッカ」とは「ハリオのv60」みたいな感じです。

ブリッカで作る“クレマ”とは

クレマと言うと、エスプレッソマシンでエスプレッソを抽出した時に出来るガスの層のことです。新鮮な豆でコーヒーを淹れるとすごく膨らみますが、あのガスと同じです。なので焙煎が新しければクレマが多く出来てフカフカになりますし(これはエスプレッソにとって余り良い状態とは言えませんが)、古い豆だとクレマはほとんど出来ません。因みに余談になりますが、メッシュ調整がうまくいっていなくてもクレマが出来なかったりします。

それに対してブリッカのクレマは、ガスではなくあくまでも“細かな泡”と言えます。そもそも抽出原理が違い、エスプレッソマシンでは機械の力で9気圧ほどの圧力をかけています。その点ブリッカもノズル先端の工夫により圧をかけれるようになってはいますが、直火式の火力と蒸気圧だけではマシンほどの圧をかけるのは難しいと言えます。ですのでそう言った条件下で、“エスプレッソのような”クレマを作り出していると言うことです。その証拠に、古い豆でもブリッカではクレマを作ることが可能です。

基本的な使い方

ブリッカの使い方は、基本的にはモカエキスプレスなどと変わりません。タンクに水を入れて、バスケットに粉を充填し、固く締めて後は火にかけると言う手順になります。しかしブリッカではただコーヒーを抽出出来れば良いと言う訳ではなく、ちゃんとクレマも作りたい。そう考えた時に押さえておきたいポイントがいくつかあるので、ここからそのポイントを紹介していきます。

綺麗なクレマを作るための大事なポイント

水量

初めは水量を120mlで行っていました。ですが使用する水の量は少なめ、100ml程度がおすすめです。

粉量

粉量は18gを基準に調整すると良いと思います。深煎りの豆だと多分バスケットから溢れてしまいますし、浅煎りだともう少し積んだ方が美味しいかもしれません。

粒度

粒度は細かくしましょう。自宅ではカリタのネクストGを使っていますが、ネクストGで挽ける一番細かいダイヤルで挽いています。

火加減と火の処理

まず前提ですが上手くいかなかった時、こういったミニ五徳を使って大きなコンロで火にかけていました。

ですがこれだと乗せることは出来てもコンロの火の直径が大きいため、ブリッカの底面に火が当たりません。どちらかと言うと火(と言うか熱)が当たるのは側面になってしまっています。そうなると熱が上にも回ってしまって、クレマが出来ても液体が煮立って直ぐに消えてしまうんです。この事に初めの頃は気付けず、見方を変えると発見でした。

コンロが大きいので火が底面に当たりません。距離も遠いです

なので、ミニ五徳を使わなくても乗せられる小さなコンロを使用しました。正直この改善が一番効果を感じるポイントでした。

火加減は弱すぎず、強すぎずで行いましょう。吹きこぼれなどを恐れて弱くしすぎると、上手く抽出出来なません。多少強くっても大丈夫、くらいで調節しましょう。

火にかけるところまで行けば後は火を止めるタイミング。正確には火から離すタイミングです。火を止めて抽出を終わらせるのではなく、火から離してしまいましょう。そうでないと、予熱で抽出が進んでしまう事になります。離すタイミングは抽出がピークに達した時。動画でも解説しています。火から離して、そのままグラスやカップに注いで出来上がりです。

まとめ

上手くクレマは出来たでしょうか?もしかすると初めからこれらの失敗につながる条件を回避出来ている事もあると思いますが、知らずにクレマが出来にくい条件にハマってしまっていると、なかなか抜け出すのが難しいと思います。上手くできれば、またはそれでも上手く出来なかったら、コメントなどで聞かせて頂ければと思います。上手く出来たらミルクを加えて、カフェラテにするのがおすすめです。

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