エスプレッソマシン

自宅への業務用エスプレッソマシン導入記録②

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自宅に本格的なエスプレッソマシンを置くべく先日は大阪の展示会へ赴き、そして昨日はそこで得た繋がりである、DSCさんのショールームへ。
2号線沿いの淡白な場所にカフェがあり、そのとなりがショールームとなっていました。広くて清潔感もあり、いろいろなマシンやグラインダーが並んでいてちょっとドキドキ。

ここでの目的は、VBMのDOMOBAR SUPER DOUBLE。それと、マッツァーのグラインダーがどの様なものなのか見てみたかった。

まずこのスーパーダブルには、100Vと200Vのタイプの2種類がある事をそこで初めて知りました。そこはホームページをちゃんと見ていれば把握できたことなのですが。。

それより肝心な事が、100Vの方はポンプがバイブレーションポンプで200Vの方がロータリーポンプ採用なこと!そしてショールームに置かれていたのが200Vの方だったので、抽出はロータリーポンプ。

ポンプに対して求めることは、耐久性の問題も大きいのだけれど、自分にとってはESPに対するクオリティと何よりも静音性なのです。


エスプレッソに対するクオリティで言うと、ポンプの違いによって粉に対する圧のかかるスピードが変わります。多くの業務用マシンに採用されているロータリーポンプは、動作させた瞬間に一気に9気圧なら9気圧へパンと到達するのですが、バイブレーションポンプの場合は緩やかに到達する。

勿論相応のアジャストの腕次第なのだけれど、ちょっと気になるポイントの一つ。

あとはその、静音性ですよね。バイブレーションポンプに関して色々なタイプのマシンの色々な動画をあさって参考に見てみるのですが、やっぱり音の大きさが気になってしまう・・・。

ショールームの営業の方は音の違いはあまり気にされていなかったのですが、やはり静音性について取り上げられている面も事実ありますし、なにより実際にバイブレーションポンプの音がどれほどなのか聞いてみたかった。。
でもいろんな動画を見ていると、やっぱり結構大きな音なんですよね。


強み

完全独立のダブルボイラー

気になった点から先に書いてしまったんですが、まず凄いのがボイラーがコーヒー用とスチーム用で完全に独立している!同じ価格帯では「ヒートエクスチェンジャー」と言う構造の厳密にはボイラーは1つですよと言うものが多いです。

ヒートエクスチェンジャーでもスチーム力は20ozの2杯どりでも問題ないとyoutubeで調べていると言われており、実際映像を見ていても大丈夫そう。エスプレッソを抽出しながらのスチームも、いろんな動画を見ていると同時抽出を行っているものもあったので問題ないのだろうと思う。

けれど実際にスチームを試したわけではないし、教室などを行っているバリスタの方で連続運転などを考えた時にヒートエクスチェンジャーは避けたと仰っている方もおられたので、やはりダブルボイラーは安心ですね。


スチーム力は問題なし

実際に何度かミルクを作らせてもらったのですが、スチームのパワーが足りないと感じる事は無かったです。それでも業務用に比べると弱くはありますが、”大丈夫”と感じたのと、あと1~1.4気圧の中である程度は強さも調整出来るとのこと。

ただノズル先端のチップが形状が違ったり2つ穴だったという事で、使いこなせず自分自身がちゃんとスチーム出来なかった。。先端のチップはいろいろ交換できるんだけれど、キチンとスチーム出来ていれば一層パワー面の感触も確かめる事が出来たんですけどね。



ボタン式での抽出

エスプレッソの抽出で下のようなレバー式がよくある。ロケット社のものなどがそうですね。

対してVBMのスーパーダブルはボタン式になっている。

ボタンが合計5つついているが、左から4タイプ抽出時間をメモリする事が出来、ボタンを押すと設定したタイミングで自動停止してくれる。これは上位のマシンでもついていないものも多い機能!一番右のボタンはマニュアルで、一度押せばもう一度押すまで止まらない。

なので複数の人間が入れ替わったりする場合には再現性を取るために有効かもしれないが、この自動停止の原理、説明を聞いていると流量を測るわけでもなく時間を管理するわけでもないと言う。液体の通り道にプロペラが付いていて、そのプロペラの回転数をカウントしているということなんです。

つまり、例えばメッシュが荒くて抽出速度が速い場合、液体の流れるスピードも早くなるからプロペラが勢いよく回り、抽出は早く停止する。
抽出速度が遅い場合、プロペラはゆっくり回ることになるから抽出にかける時間は伸びる。結果的に液量は調整した辺りにおさまってくるということですね!

ただ一応営業の方は、ある程度正常な抽出の範囲内であれば精度をキープする事ができるという言い方をされていたので、実際に例えば粉量を増やした時と減らした時、抽出時間を15秒~30秒くらいで振った時に抽出された液量がどうなるのか、やってみれば確実でしたが時間がなかったです。。どうしても気になってきたら聞いてみます!



同時抽出がやりやすい!

例えばスチームノズルと抽出レバーがこの様な位置関係で完全マニュアルの場合に抽出と同時にスチームを開始した時、スチームをしながら手動で抽出を止める時がどうしてもしんどいと思うんです。

正面からでは分からないですけれど、実際に使用する時にはポルタフィルターもマシンにはまっていますからね。

それに比べてマシン上部にスイッチがついているものであれば、マニュアルで抽出しながらでもスチーム中に容易にスチームを止めることが出来る!

これは個人的には結構でかいですねぇ。仮にエスプレッソの抽出とスチームを分けて行ったとして、スチームは大体25秒くらいとします。順番的にはミルクの事を考えればエスプレッソを抽出してからとなるので、そうするとカプチーノをつくる場合ミルクを注ぎ始める時にはエスプレッソは抽出から30秒以上経過することになります。
けれど・・・、流石にそこまでこだわる必要ないですかね。どちらかと言うとその視点はスピード面の話だと思うので。

だけどそれが可能なので、機能面、スイッチの場所共にかなり強みだと思いました!


普通な点

次に自分にとって、強みでも弱みでもないけれど一応抑えておこうというポイントです。


水タンクは3.8L

3.8Lはこの規模の中ではかなり大きいです。リネアミニなどは2.0Lなので。
ただ一度の抽出は大体40cc、フラッシュや洗浄を考えてもどんどん使うものではないので、大きさは特に気にはしないです。


エスプレッソ抽出の湯温を調整可能

調整可能なのですが、これも今まで自分が調整できないマシンで、メッシュと粉量だけでやってきたという事もあって、どちらでも良いって感じですね。おそらく設定してしまえば小まめに触ることはなさそうで、それよりも一定であってくれれば良いですって感じでしょうか。

スチームは小さめのバルブ

スチームのためのバルブが、ちょっと小さいんですよね。これは慣れだと思いますし、どうしても嫌だったらこれくらいなら何か被せるなりして、使いやすくできると思います。

使用電力は1,950w

この規模のマシンの中ではかなり食います。なので立ち上げの時はコーヒーのボイラーとスチームのボイラーを片方ずつ温め、両方温まれば後は簡単に温度が下がるものではないので、自動で温度管理させておいてもブレーカーに対して心配する必要はありません。

どちらにしてもグラインダーにもよると思いますが、家庭用コンセントは1,500wが一般的で、結局多くの場合はマシンとグラインダーは隣同士に置いていたとしても電気は別々のところから取らなければならないでしょう。
なので使用電力が大きいという事も、100vで使用出来るのでさほど気にしません。


弱み

個人的にどうしても残念な弱点。それは冒頭でも触れましたがやはりバイブレーションポンプなところです。。少々小ぶりで存在感に若干欠けると言うのもあるんですが、圧倒的にポンプですねぇ。

この一点、主に静音性ですが自分は静かな家で使うことがメインなのでどうしても気にしてしまいます。例えば人が来た時にも、「なに、え、スゴい」ってなった後に動かしてみて「音でか!」ってなるだろうな、とか。
早朝にじっくりメッシュと向き合いたい時に、やっぱり静かな方が良いな、とか。

だからお店とか外で使うとか職場とか、場所によっては申し分ないコスパ最高のマシンだと思うんだけれど、、、うーーん!


ちなみに公式オンラインサイトでは、税抜380,000円。もしロータリーポンプになれば、最低でも10万は上がるでしょうね。



現時点でのまとめ

ポンプ一点のみで、今のところ候補から外れようとしている。では仮に、この値段帯のままでこれがロータリーポンプだったらどうだろうか?

正直それでも悩んでいると思う。。何故ならリネアミニに揺らいでいるから。こちらは実際に店舗で使用されている方からお話を聞くことが出来て、4~5年使っていても故障していないこと、スチームのパワーは大型マシン同等でお墨付き、ボイラーは完全独立でポンプはロータリー。厳密にはスチームに関してもコーヒーの湯温に関しても調整可能、抽出時間に対しては一切機能はないが、そこまで気にしていない。前面に大きなレバーが付いていて、スチームしながらでも動かすことは可能。うちの雰囲気に合いそう。

ただ、こちらは高いんですよね!!

グラインダーも買うので、見積もりを出してもらって、後はどこまでやれるか。。


けれどVBMが安いといっても40万近くする訳で、それで後からどこかでモヤモヤするなら、バチンと理想のものを手にしてしまえば言いとも思っています。。

次はラッキーコーヒーマシンさんの所に、リネアミニをしっかりと見に行って、そこでのグラインダーなどについても見てこようと思っています。

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